エリザベスカラーを巻いて飼い主に一直線に向かってくる一匹の犬。手術を終えて飼い主の元へ駆け寄ります。
手術前は全盲で目が不自由だったとは思えないぐらい、こちらに真っすぐ向かってきます。
飼い主の姿が見えた!
目が不自由なワンちゃん。人間に比べればはるかに嗅覚が優れているので、ニオイをかいで気配を感じ取ります。いくら嗅覚が優れているといっても不自由していないわけがなく、飼い主はどうしても愛犬に景色を見てもらいたい、目が見えるようになってほしいという一心から手術を決意したのでしょう。
手術を終えて真っ先に飼い主に向かってきた愛くるしいワンちゃん。目が見える喜びを体いっぱいに表現しているようです。目が見えなかったときは声で飼い主を判断していたでしょうから、その声の主と目の前にいる人が一致したとき、どれだけ嬉しかったでしょうね。
目が見えるようになって初めて外に出てみました。色んなものが動いています。この音の正体はこれだったのか、そうひとつひとつ確かめているのでしょうか。
ライトをつけた車が動いています。車をじっと見つめるワンちゃん。これは動いてるけど生きてるの?そんなふうに思っているのか、一生懸命臭いをかいでいるようですね。
最後は海を見つめるシーンで終わります。波の音と潮の香り、そして目の前に広がる青い海。どんな気持ちで見つめていたのでしょうか。目が見えるようになってよかったですね。これから飼い主とたくさん思い出を作っていくことでしょう。