【米国初】新型コロナウイルスに感染した犬のバディ(6歳)が安楽死

【米国初】新型コロナウイルスに感染した犬のバディ(6歳)が安楽死
7月31日にアメリカではじめて新型コロナウイルスで陽性反応が出た、ジャーマンシェパードのバディ(6歳)が亡くなりました。バディはリンパ腫も患っており、飼い主の意思により安楽死を選択。バディの闘病生活や死についてはあまり報道されていませんでしたが、2020年7月29日のナショナルジオグラフィック誌で明らかになりました。

バディについて|新型コロナウイルスにおける症状の変移や検査状況

ニューヨークのジャーマンシェパード、バディは2020年4月中旬ごろ呼吸器に異変がみられました。そして、2020年6月、米国ではじめて新型コロナウイルスの陽性が出た犬と認められました。その後もバディの容体は悪化し続けました。
以下にバディの容態の変化や検査状況についてまとめます。

日付 容体・症状 検査状況
4月中旬 呼吸に異常がみられる
4月21日~5月15日 体重減少
食欲不振
呼吸障害
無気力など
飼い主は獣医師を探すがなかなか見つからない
5月15日 3つ目にあたった動物病院で検査→陽性
5月20日 追加サンプルの結果→陰性
5月下旬 大量の排尿
血尿
ひどい呼吸困難
6月1日 再検査→陽性
6月2日 米農務省が陽性と発表(犬ではアメリカ初)
6月6日ごろ フォローアップテスト→ウィルス抗体を確認
7月上旬 歩行困難
7月11日 吐血
死去(安楽死)
血液検査→死因はリンパ腫の可能性大

参考:https://twitter.com/natashaldaly/status/1288604529701904384

新型コロナウイルスにかかった犬の死因は不明

飼い主はバディが亡くなる日まで「リンパ腫が死因かもしれない」と知りませんでした。つまり4月からバディの容態が悪化した理由がはっきりしないことになります。

そしてリンパ腫によって新型コロナウイルスにかかりやすい状態だったのか、ウィルス自体で亡くなったのかも謎のままです。ナショナルジオグラフィックによると、アメリカのジョージア州とサウスカロライナ州で陽性反応が出た犬が亡くなっているそうです。こちらもまた「死因はウィルス以外の可能性もある」と報じられています。

動物に関する新型コロナウイルスの研究は遅れている

ペンシルベニア大学の獣医師であるエリザベスレノン氏は、「人間の新型コロナウイルスの研究は、猛スピードで進んでいるが動物についてはまだまだ」と話しています。米国疾病予防管理センターには新型コロナウイルスのペットのケア方法に関するガイダンスがあるものの、ウィルスがペットにどんな影響を与えるかはいまだにデータがありません。

アメリカでは400万人以上の方が新型コロナウイルスと診断されていますが、ペットは25匹未満と少ないです。ただCNNの報道では、飼い主が新型コロナウイルスと診断されても、ペットに検査義務がないため、ペットの感染数が不明だそうです。

バディの死を無駄にしないために|学べることは何かを考える


バディの死後、同居していた子犬のデュークはひどく落ち込んでおり、バディの寝床で横たわっているそうです。家族は息子を亡くした気分だと話しています。あなたは犬のバディの死から何を思いましたか。

人間が動物たちにできることは何か、考えるきっかけを与えてくれたように私は感じます。手洗いや除菌、マスク着用など感染症対策が習慣化されつつありますが、ペットへの対策も今一度見直す時かもしれません。バディの安らかな永眠をお祈り申し上げます。

参考:https://www.nationalgeographic.com/animals/2020/07/first-dog-to-test-positive-for-covid-in-us-dies/
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/060800343/
https://www.webmd.com/lung/news/20200731/first-us-dog-with-covid-19-has-died
https://www.kiro7.com/news/trending/coronavirus-buddy-first-known-us-dog-test-positive-covid-19-dies-lymphoma/WD5RDDTBPVACFBYTADEICWGWIE/

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